Going Digital

A Ceramicsは、ブリッジ、クラウン、インプラント製造事業においてデジタル歯科の未来を積極的に先取りしてきました。それによって精度や品質、安定性を得ている同社の将来について、経営者のAlan Bamford氏が語ります。

オールダムの同社技工所では、2台のDWX-50が稼働し、全英の歯科医向けに歯科修復物を製作しています。この社内生産体制により、接着およびプレス用のワックスの切削加工や、フルクラウン、テンポラリーブリッジ、インプラントステント用のジルコニアやPMMA(アクリル)の切削加工を迅速に、簡単に、かつ高精度で行っています。

「費用対効果が高いローランドのマシンを見るなり、良質な修復物を一貫して高い精度で製作することが可能になると分かりました」とBamford氏は言います。「ビジネスは後退するか前進するかしかなく、立ち止まるという選択枝はありません。ほとんどどんな分野でも、デジタル化は前進するための道です。歯科も例外ではありません」

Bamford氏は18年前、自分の将来を自分自身で決定するため、そしてより良心的な料金で良質な仕事をするために、それまで勤めていた歯科技工所を辞め、A Ceramicsを設立しました。現在、5名の従業員が勤務しおり、プロフェッショナルな製品を高水準のカスタマーサービスとともに自信を持って提供しています。そして、そのためになくてはならないのがローランドのマシンです

「一貫性、それこそが顧客の求めるものであり、私が求めるものでもあります。これを実現するのがローランドのマシンです。私たちのチームで作ったCAD/CAM設計に従って、これらの精密機械はまったく同じ結果を何度でも繰り返し出してくれます。それもボタンひとつ押すだけで」(Bamford氏)。

デジタル切削加工は、A Ceramicsの設計、製作工程で時間と経費を削減しました。同社はPMMAの大型ブリッジフレームワークを切削加工して、最終的にジルコニアで削り出す前に歯科医が患者の口腔内でそれを試用できるようにします。これによって、設計に調整が必要な場合、作り直しの経費が節約できます。コンピューターでケースを設計し、製作に先立ちその設計図を歯科医にメール送信し、承認を得ることもできます。また、受け取った指図の情報に擦痕、添窩、辺縁の不明瞭など、不備の可能性がある場合には、警告することも可能です。

「設計変更が必要であれば、ものの数秒で完了します。歯科医が納得したら、ローランド機は要求通りの設計で最終的な材料の切削加工を開始します」(Bamford氏)

DWX-50が5軸制御マシンであるということは、添窩を切削加工できることを意味しています。この事実こそBamford氏がローランドを選ぶ決め手になり、彼が設計できるものはローランド機が切削加工できるという自信の根拠になっています。

「ローランド機は私が試みたどんな形状でもこなしてきました。テンポラリーブリッジの製作は好きではなかったのですが、今ではソフトウェア上で設計してボタンを押すだけで、マシンが作ってくれます。出力時にはほとんど仕上がっています。ただ切り取って磨くだけで完成です」

デジタル化以前、A Ceramicsでの仕事量は、私費が60%、国民保健サービス(NHS)が40%でした。現在では、75%が私費、25%がNHSになっており、顧客が装着しやすさと製品の一貫性についてよく口にしているのが聞かれます。

かつては、フレームワーク製作は骨の折れる手仕事で、Bamford氏と熟練した歯科技工士チームが一日中、翌日の使用に備えて製作していました。ローランド機がある現在では、フレームワークの半分は当日に、残り半分は夜間に作られています。ローランドの切削加工機はフルオートで稼働し、無人のまま効率的に仕事を完成できるよう設計されています。これによりA Ceramicsの対応力が高まり、緊急案件にもより容易に応えられるようになりました。

「スタッフは今でも翌日の準備をしてはいますが、ローランド機のおかげで以前よりはるかに楽になりました。1台にジルコニア、もう1台にワックスをセットし夜通し加工させます。朝来てみるとどちらも次の工程への準備が万端になっています。今では、全作業の99.9%をローランド機がこなしており、顧客ははっきりと違いに気づいています」(Bamford氏)

デジタルによる未来を受け入れる決断をしたBamford氏には、技術的な経験がありませんでしたが、本人によればその習得は予想していたほど困難ではありませんでした。実際、彼は6カ月後に2台目のDWX-50を購入しています。

当初、スタッフは機械に仕事を奪われるのではないかと危惧していましたが、彼らは今では技術によって事業にめざましい変化がもたらされたことを実感しています。その変化は実際のところ、スタッフの地位を安定させると同時に価値の高い新しいスキルを授けてくれたのです。

Bamford氏は、忍耐強く気配りの行き届いたローランドのサポートスタッフもスムーズにデジタルへ移行できた要因だったと言います。

「ローランドのサポート体制は申し分なく、私たちがマシンと格闘しているときにはいつでも助けてくれました。デジタル歯科に参入したばかりの私たちは時折間違いも犯しましたが、電話の向こうからローランドが助けてくれる、必要ならば駆けつけてくれると分かっていると、心強いものです」

ローランドの切削加工機はオープンシステムで、ライセンス料の支払いも提携した消耗品サプライヤーを使う必要もありません。販売者により大きな価格差がつきもののオープン市場で自由に比較検討できることで、ローランドのユーザーは競争力も収益率も高い水準で維持できます。

「顧客は当社のジルコニア製品の値下げに気づいているはずです。今、追加注文が相次いでいますから」、とBamford氏は語ります。

将来を見据えて、Bamford氏は自社の切削加工設備と歯科医の口腔内スキャナーとを統合し、歯科処置の工程を高速化し精度も上げたいと奮闘しています。「システム的には準備万端で、歯科医が私たちに追い付いてくるのを待っている状態です」とBamford氏は言います。「ローランドのおかげで、歯科医側から質問があってもいつでも回答できます。間違いなく、ローランドの切削加工機は私がこれまでに下したビジネス上の意思決定のなかでも最善のものと言えます」(Bamford氏)

ローランドのミリングマシンDWX-50の詳細、およびBamford氏のビデオによるコメントについては、以下のリンク先をご確認ください。 www.rolanddg.co.uk/ACeramics.